中国の農業技術がタンザニアに豊作もたらす 「一帯一路」協力の手本に


编者按:10月15日,新华社在日文专线以《中国の農業技術がタンザニアに豊作もたらす 「一帯一路」協力の手本に》为题,报道我校文科资深讲习教授李小云团队扎根非洲坦桑尼亚指导当地农民的生动实践。本次报道是新华社第三届“一带一路”国际合作高峰论坛预热报道的一部分,由新闻中心、国际发展与全球农业学院联合新华社共同策划。

タンザニアの農家で栽培状況を調査する李小雲教授(右)。(2014年1月4日撮影、北京=新華社配信)

【新華社北京10月15日】アフリカのタンザニアではトウモロコシが主食の一つだが、生産量は非常に少なく、1ムー(約667平方メートル)当たりの平均収量はこれまで75キロ程度にしか過ぎなかった。一方、中国の華北平原では400キロから500キロ以上にも達している。

中国農業大学教授で同大学国際開発・グローバル農業学院名誉院長の李小雲(り・しょううん)氏は10年以上にわたり、研究チームを率いてタンザニアに根を下ろし、農業支援に携わっている。「トウモロコシ密植栽培」という中国の「小さな技術」を導入して現地の人々に「大豊作」をもたらし、「一帯一路」における農業協力の手本となった。

タンザニアで村民に現地の農業開発の状況を聞く中国農業大学の教師と学生。(2019年7月21日撮影、北京=新華社配信)

中国国際扶貧(貧困対策)センターは2011年、タンザニアのモロゴロ州のペアペア(PEAPEA)村に中国・タンザニア村級貧困削減学習センターを設立。李氏のチームは、現地に適した農業生産技術を選んで普及させる役割を担ってきた。

タンザニアのトウモロコシ栽培は比較的大まかで、畑の管理も行き届いておらず、高い収量が望めなかった。李氏率いるチームは現地の農家に中国のトウモロコシ密植技術を導入。十分な資本がなく化学肥料不使用という条件の下、疎植栽培・低収量を「栽培と労働の集約」による入念な耕作に転換した。

タンザニアで調査を行った際に撮影した中国農業大学の教師と学生の集合写真。(2019年7月16日撮影、北京=新華社配信)

李氏は「現地の農家は、農作業にこれほど細かな手順があるとは思いもよらなかったようだ。私たちはトウモロコシの密植栽培技術を広め、それまでの1ムー当たり千~2千株の栽培を3千〜4千株まで増やし、生産量も50キロ余りから150〜200キロまで引き上げたことで、最終的に農家から信頼を得ることができた」と述べた。

この農業支援プロジェクトは現在、タンザニアの千世帯以上の農家と1万ムー(約667ヘクタール)以上の農地に普及しており、プロジェクト参加者のトウモロコシの収量は平均で2倍以上になった。プロジェクトは国連の「持続可能な開発を促進するための南南協力・三角協力の優れた取り組み」にも何度も選ばれている。

タンザニアで村民に栽培状況を聞く中国農業大学の学生。(2019年7月11日撮影、北京=新華社配信)

李氏のチームは21年から、新しい挑戦を始めた。タンザニアでトウモロコシと大豆の混作を推進し、現地の農民に豆乳などの大豆製品作りを教え、大豆になじみのない村民らに新たな増収への道を開いた。

李氏は、アフリカではトウモロコシと大豆の混作が非常に実用的だと指摘。農民の多くは化学肥料を買うお金がないため、トウモロコシを数年栽培すると土地が痩せてしまうが、窒素固定機能を持つ大豆を栽培することで土壌肥沃度が高まり、収入増にもつなげることができるからだと述べた。また「大豆を豆乳にすれば子どもたちに健康的で栄養のある豆乳が行き渡るし、大豆の搾りかすとトウモロコシを飼料にして牧畜業を始めることもできる」と語った。

プロジェクトの成果を見せるタンザニアの女性。(2018年7月26日撮影、北京=新華社配信)

トウモロコシ栽培から豆乳作りまで、中国の農業技術はタンザニアの人々に恩恵をもたらしている。多くの農家がトウモロコシと大豆の栽培による追加収入を得て、家を新築するなど、ますます多くの村民が利益を享受している。中国農業大学によると、10年以上前から、同大学はモロゴロ州政府およびソコイネ農業大学と共同チームを設立して、10の村落で村レベルの貧困削減モデルプロジェクトを実施、中国の農業開発と貧困削減・貧困脱却の経験を共有し、現地に適した農業技術の普及に取り組んできた。

李氏は「同様の発展段階を経てきたため、中国の多くの経験はアフリカ、特にタンザニアにとって多いに役立つだろう」と述べ、アフリカに適した中国の長期的経験をもっと分かち合い、より多くの人が利益を得られるようにしたいと期待した。(記者/魏夢佳)

新华社日文专线2023年10月15日

责编:刘铮

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